症例報告

症例報告(80代女性)

主訴:腰部痛・股関節痛・両膝痛

現病歴

2年前から、右腰、右股関節、両膝の痛みと両足底の痺れがあり、近隣の医療機関を受診。レントゲン検査では股関節に特記事項はなく、腰部には脊柱管狭窄症が確認されたとの事。治療として注射、湿布、痛み止めが処方され服薬中。

服薬により足底の痺れは解消されたが、腰・股関節・膝の痛みが残存していたため、ご友人の紹介で当院に来院されました。

現在の活動

週に1回の低山歩きや、週3回のグラウンドゴルフを継続しており、自主トレーニングとして以下の運動も実施されています

  • ヒップリフト
  • 胸椎伸展ストレッチ
  • 腓腹筋ストレッチ

通院状況

  • 頻度:週1回
  • 開始時期:2024年1月から継続中

施術内容

  • 腰椎・胸椎のモビライゼーション
  • 前胸部のストレッチ
  • 殿筋のトレーニング
  • 股関節前面のストレッチ

経過

  • 6回目の施術:痛みの軽い日が出始めたとの事。目標が「疼痛の緩和」から「姿勢や歩行速度の改善」へと切り替わりました。
  • 17回目の施術:歩行時に足が前に出やすくなったことをご本人が自覚され、ご家族やご友人から「背が伸びた」と言われるようなったとの事。
  • 24回目の施術:姿勢が改善され、手を伸ばしたまま後ろに回せるようになり、以前はできなかった動作が可能となってきたとの事。

現在の状況

痛みを我慢してきた期間が長く、痛むところをかばうような身体の使い方や関節の柔軟性の低下などが見られた症例です。

症状は徐々に改善され、現在は姿勢改善と転倒予防を目的に、バランス機能の向上を目指して継続加療中です。